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前回の記事では「幻想水滸伝」と元ネタである中国古典「水滸伝」の全体の共通点について語らせていただきました。
今回はさらに一歩踏み込んで、シリーズ最高傑作との呼び声も高い「幻想水滸伝2」にスポットを当ててみたいと思います!
幻水2に登場する魅力的な108星のキャラクターたちですが、実は元ネタの「水滸伝」に登場する同じ星の人物と、驚くほどポジションが似ているんです!
今回は、幻水2の主要キャラクターと、原典「水滸伝」の同じ宿星を持つ人物の役割(ポジション)を徹底比較していきます。
天魁星(てんかいせい):皆を束ねる絶対的リーダー
まずは、108星の頂点に立つ「天魁星」。ゲームでは我らが主人公、原典では宋江(そうこう)という人物がこの星を背負っています。
幻水2:無口で心優しい、運命に翻弄される少年(主人公)
幻水2の主人公は、元々はハイランド王国の少年兵部隊「ユニコーン隊」に所属していた普通の少年でした。しかし、陰謀に巻き込まれて故郷を追われ、やがて「輝く盾の紋章」を宿し、新同盟軍のリーダーとして巨大な帝国に立ち向かうことになります。
戦闘能力も高く、前線でガンガン戦う背中で語るタイプの若きカリスマですね。
水滸伝:人望の厚さはチート級!中年役人(宋江)
一方、原典の主人公格である宋江は、主人公とは似ても似つかないぽっちゃり気味の中年男性です(笑)。
彼は剣や魔法で敵を倒すような強さは全くありません。しかし、彼の最大の武器は「圧倒的な人望」。
「あの宋江兄貴のためなら命も惜しくない!」と、各地のアウトローたちが彼の名前を聞いただけでひれ伏し、仲間になっていくんです。
ポジション比較:求心力という名の「最強の武器」
一見すると年齢もタイプも全く違いますが、「特別な武力で支配するのではなく、その人柄とカリスマ性で多種多様な人材を一つにまとめ上げる」という組織の核としての役割は完全に一致しています。
ようするに天魁星の役割は、「俺がリーダーだ!」と威張るのではなく、周りが勝手に「この人についていきたい!」と思わせる天然のオーラがあるってことですね。
天機星(てんきせい):勝利を描く天才的な頭脳
続いては、軍の頭脳とも言える「天機星」。ゲームでは天才軍師シュウ、原典では呉用(ごよう)がこのポジションです。歴史や戦術の駆け引きが好きな人にとっては、たまらない役どころですよね。
幻水2:泥を被る覚悟を持った、クールな天才軍師(シュウ)
前作の軍師マッシュの弟子でありながら、一度は破門されて交易商人となっていたシュウ。
彼の魅力は、単に頭が良いだけでなく、「勝つためなら非情な手段も辞さない」というリアリストな部分です。時には味方すら欺くような策を用いて、絶望的な戦力差を覆していく姿は痺れましたよね。
水滸伝:梁山泊の知恵袋、あだ名は「智多星」(呉用)
原典の呉用も、108人のアウトローが集う要塞「梁山泊」の最高軍師です。
彼もまた、敵を罠にはめたり、偽手紙を使って敵将を寝返らせたりと、かなりエグい謀略を平気でやってのけます。腕っぷしは強くありませんが、彼の立てる策がなければ、梁山泊は早々に全滅していたでしょう。
ポジション比較:大義のための「冷徹なるリアリスト」
どちらも「勝利という目的のためには、自分の手が汚れることも厭わない」という点で非常に似ています。
綺麗事だけでは戦争は勝てない。歴史上の有名な戦でも、緻密で時には非情な情報戦が鍵を握っていたように、彼らは自軍を生き残らせるために最も重い責任を背負っているポジションと言えます。
幻想水滸伝2の魅力はこちらでも語っています!あわせてどうぞ!
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つまり天機星は、頭がキレすぎてたまにサイコパスに見えるけど、誰よりも味方の命を大切にしている「裏の主人公」ってことです。シュウのコインのシーン、何度見ても泣けますよね。
天孤星(てんこせい):頼れる豪快な切り込み隊長
仲間の中でも一際存在感を放つ「天孤星」。ゲームではビクトール、原典では魯智深(ろちしん)です。
幻水2:熊のようにデカくて義に厚い傭兵(ビクトール)
前作から引き続き登場し、序盤から主人公を助けてくれる頼れるアニキ分。
「星辰剣(せいしんけん)」という喋る剣を振り回し、豪快に笑い、よく食べる。ガサツに見えて実は誰よりも仲間想いで、過去の悲しみを乗り越えて戦う姿に惚れたプレイヤーも多いはずです。
水滸伝:刺青まみれの破戒僧(魯智深)
原典の魯智深も、とにかくデカくて力が強い!大木を素手で引っこ抜くほどの怪力を持っています。
元々は軍の将校でしたが、弱者がいじめられているのを見てブチ切れ、悪人を殴り殺してしまって逃亡。その後、お坊さんになりますが、お酒は飲むわお肉は食べるわでやりたい放題。しかし、弱きを助け強きをくじく、最高にカッコいい「漢(おとこ)」なんです。
ポジション比較:チームの士気を上げる「愛すべき脳筋」
二人の共通点は、豪快で腕っぷしが強いだけでなく、曲がったことが大嫌いな熱いハートを持っているところです。
難しい理屈は抜きにして、「悪いやつは俺がぶっ飛ばす!」と先陣を切ってくれる彼らは、シリアスになりがちな物語において、プレイヤーや読者の心をスカッとさせてくれる清涼剤のような存在ですよね。
要するに天孤星は、クラスに一人は欲しい「ガサツだけど絶対に友達を裏切らない、体育会系のいい奴」ってことです。ビクトールがいるだけで、どんなピンチも何とかなる気がしますよね!
天間星(てんかんせい):チート級の魔法(道術)使い
最後にご紹介するのは「天間星」。ゲームではルック、原典では公孫勝(こうそんしょう)です。
幻水2:生意気だけど実力は本物!風の魔法使い(ルック)
前作から登場する、レックナートの弟子である少年。
風の「真なる紋章」の力を持ち、後列から放たれる強力な全体魔法で敵を一層してくれる、戦闘における最強の砲台です。態度はめちゃくちゃ悪くて生意気ですが、そこがまた良い!というファンも多いですよね。
水滸伝:風を呼び、雲に乗る仙人(公孫勝)
原典の公孫勝は、道術(中国の魔法のようなもの)を操る道士です。
彼もまた、祈祷で風の向きを変えたり、妖術で敵を混乱させたりと、物理攻撃がメインの梁山泊軍において、一人だけファンタジーな戦い方をするチートキャラです。
ポジション比較:物理無効の敵を蹴散らす「後方支援の要」
どちらも「風」を操る魔法使い的な立ち位置であり、物理攻撃一辺倒になりがちな軍隊において、超常的な力で戦局をひっくり返すジョーカーとしての役割を見事に引き継いでいます。
斜に構えた態度で飄々としている雰囲気も、どこか通じるものがありますね。
重厚な人間ドラマと、緻密に練られたキャラクターの配置。やっぱり幻水シリーズはRPGの金字塔ですね!まだ遊んだことがない方、あるいはHDリマスター版で再びあの感動を味わいたい方は、ぜひこちらからパッケージ版をチェックしてみてください!
宿星の役割を知ると、物語はもっと面白くなる!
今回は「幻想水滸伝2」の主要キャラクターと、元ネタ「水滸伝」のポジションを比較してみました。
歴史ある中国の古典文学の「エッセンス(役割)」を見事に抽出し、ファンタジーRPGという全く新しい形に再構築した開発の方々のセンス、本当に脱帽しかありません。
今回紹介した4人以外にも、「あのキャラの星、元ネタだとこんな人なんだ!」という発見が108人分隠されています。
次に「幻想水滸伝2」をプレイする時は、ぜひキャラクターたちの「星の名前」にも注目してみてくださいね。きっと、今までとは違った新しい感動があなたを待っているはずです!