「気がつけば足が変形していた・・・」にならないために
前回の記事では、靴のサイズが合わないことが原因でおこりやすい、足のトラブルを中心に紹介しました。
今回は、運動不足や姿勢などの生活習慣によっておこりやすい足のトラブルの原因や症状、対策や改善方法を説明します。
ほとんどの症状に言えることですが、成長段階の骨は柔らかいので変形しやすく、合わない靴を履いていることや、運動不足で足の骨を支える力がついていなかったりすることが足のトラブルの原因となります。
幼児期が一番重要です。
適切な靴を選び、たくさん足を使って、今から足育始めましょう♪
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9割の子どもが足の変形!?今すぐ足育始めましょう♪ Part2
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主な足のトラブルの症状と原因
偏平足
足裏に、土踏まずが形成されていない状態のこと。
土踏まずのアーチが正しく形成されないと、バランスが悪く、歩き方が悪くなったり、バランスがとりずらくなり転びやすくなるなどの問題が起こります。
また、足の裏に痛みを感じやすく、疲れやすくなります。
6歳ごろまでは子どもは偏平足なので気にする必要はなく、それ以降に土踏まずの内側縦アーチが形成されていきます。
8歳を過ぎてもこのアーチがない場合は、インソールなどでの靴の補正が必要になってきます。
外遊びや歩く機会が少ない場合や、幼児期に足をたくさん使わなかったことが原因で偏平足になってしまうそうです。
子どもの偏平足は、裸足の生活をすると改善します。
自宅では靴下を履かず、裸足で生活するだけで筋肉もつき、予防にもなります。
普段から自宅では裸足を心がけると良いでしょう。
O脚
両足を揃えて立ったときに、両膝が間が空いている状態のこと。
2歳頃まではO脚が普通で(生理的O脚)、自然に矯正されていきます。
3歳頃になると今度は少しX脚になるのが普通ですが、O脚のままの場合は注意が必要です。
O脚が悪化すると、膝痛、腰痛、歩き方が悪い、などの問題が起こります。
ぺたんこ座り(女の子座り・おばあちゃん座り)や、横座りなどがO脚の原因になります。
赤ちゃんの頃、歩行器を使用するなどして、早くから歩き出した子もO脚になりやすいそうです。
対策は、座り方に気をつけること、踵の高い靴を履かせないこと。
ストレッチで体幹や内転筋を鍛えることもO脚の改善につながります。
立ったときに目立つくらいひどいO脚の場合は整形外科を受診したほうが良いでしょう。
X脚
両足で立ったとき、膝同士はついていて、踵が離れている状態。
2歳頃まではO脚が普通ですが、3歳になるとX脚になってくるのが普通です(生理的X脚)。
生理的X脚は10歳頃まで続きます。
その後、自然に矯正されていきますので、治療の必要はありません。
小学生になっても極端なX脚の場合は、整形外科の受診が必要になります。
X脚は膝関節への負担が大きいので、膝のトラブルをおこしやすいです。
体重が多い、姿勢が悪い、靴を擦って歩く癖があることなどがX脚の原因になります。
対策は生理的X脚の頃にたくさん足を使うことです。
小学校低学年までにどれだけ運動したかでその後の運動神経が決まるともいわれています。
たくさん運動させてあげましょう。
姿勢や歩き方も見直してみましょう。
外反足
踵の骨が外側に傾いた状態。
踵が内側に倒れこんだ状態なので、親指側に負担がかかり、痛みが生じたり、歩くとすぐ疲れる、姿勢の悪化等の症状が出てきます。
偏平足やO脚、X脚の原因にもなります。
裸足保育は運動能力促進、偏平足の予防など、悪い事ではないのですが、靴のクッションがないため、着地等の衝撃が踵への負担になり、外反足の原因になることもあります。
O脚同様、赤ちゃんの頃、歩行器の使用で早く歩かせようとした場合も、外反足になりやすいです。
外反足はインソールで改善します。
骨の柔らかい、小さいうちに対処することが大切です。
早期発見、早期対策です。