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うたたね日和




小説

明治の士族反乱を知るなら翔ぶが如く(司馬遼太郎)がわかりやすくておすすめ!

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明治時代の征韓論や士族反乱を勉強したいと思った時におすすめしたいのが、司馬遼太郎先生の「翔ぶが如く」です。

小説として面白く、多くの史料をもとに作品を書かれているので明治初期の歴史の勉強の参考にもなります。

今回は、「翔ぶが如く」の作品、登場人物紹介をしていきたいと思います。

小説「翔ぶが如く」作品紹介

翔ぶが如く 司馬遼太郎
[作品紹介]
明治維新とともに出発した新しい政府は、内外に深刻な問題を抱え絶えず分裂の危機を孕んでいた。明治六年、長い間くすぶり続けていた不満が爆発した。西郷隆盛が主唱した「征韓論」は、国の存亡を賭けた抗争にまで沸騰してゆく。征韓論から、西南戦争の結末まで新生日本を根底からゆさぶった、激動の時代を描く長篇小説全十冊。>>レビューを見る

明治維新後、征韓論から西南戦争までを西郷隆盛と大久保利通を中心に描いた作品です。
全10巻で読み応えのある長編小説です。

各巻の内容は以下の通り。
1巻 征韓論
2巻 征韓論
3巻 征韓論決着 西郷・薩摩人下野
4巻 佐賀の乱 私学校設立 征台論
5巻 台湾出兵 肥後について
6巻 島津久光 前原一誠 神風連の乱
7巻 萩の乱、秋月の乱、思案橋事件 私学校暴発
8巻 薩軍結成・西南戦争 高瀬方面の攻防戦
9巻 田原坂、吉次越攻防戦~人吉へ
10巻 西南戦争終結

話が盛り上がってくるのは、反乱が相次ぐ6巻から。
最後まで変化する日本に抵抗し続けた、現代人に忘れられた魂を持った反乱士族たち。
熱い戦いに読む手が止まらなくなりました。

印象に残った登場人物
野村忍介 篠原国幹 西郷隆盛 桐野利秋 大山綱良 前原一誠 永山弥一郎 辺見十郎太 高田露 増田宋太郎


登場人物紹介

※多少のネタバレを含んでいます。

前半 征韓論論争~台湾出兵

西郷隆盛 幕末最大の英雄。人望も厚い。帰郷後、世間から消えたように沈黙した。狩人のように過ごしている。文武最高権力を握るが生活は庶民派。征韓論に情熱を費やす。
大久保利通 威厳があり広量で公平無私。公卿上がりをあまり信用していない。新国家構想に情熱を持ち、同じ立場の江藤と対立。台湾の件は自ら行き自分で決着をつける。
木戸孝允 幕末時代の長州の革命家。美形。嫉妬心が強く、悲観的で執念深い。薩人ぎらい。人民のための政治を考える信念の持ち主。対外出兵には批判的。
江藤新平 クール。太政官の攻めにも顔色も変えない。第一等の頭脳の持ち主で、日本の法律の基礎を作った。民権擁護に正義感を持った異色の政治家。帰郷後士族にかつがれ佐賀の乱を起こす。
桐野利秋 「人斬り半次郎」で有名。無学だが天稟を持っており決して粗豪なだけの男ではない。
川路利良 ジョゼフ・フーシェの警察制度を理想としている。背が高く色白で丸顔。
山県有朋 石橋を叩いて渡る用心深い男。実務能力は日本一。栄達に異常なほどに執着する。陸軍卿。大久保の外征策に反対する。
三条実美 太政大臣。真面目で心配性。公家あがりで軟弱体質。誠意のみで世の中を正せると信じている。
岩倉具視 薩摩系の公卿あがり。反征韓派の策謀家。征韓論を阻止するため駆け回る。
島津久光 維新後の欧化政策に大久保・西郷を恨んでいる。佐賀の乱で鹿児島の呼応を抑えるために一時的に政府側につく。
黒田清隆 第一級の政治家。反征韓派だが西郷に大恩があり敬慕している。
海老原穆(ぼく) 明治政府には批判的。千絵の屋敷を借りて「集思社」という新聞を起こした。
千絵 元旗本の娘。維新後の旧幕臣として屈辱を噛み締め江戸に戻った。海老原と出会う。
宮崎八郎 22歳の肥後白川県士族。反政府運動家で血の気が多く英才。詩才も有る。ルソーの「民約論」に感銘を受ける。
大山綱良 鹿児島の権令。島津久光のお気に入り。私学校に協力的。
村田新八 思慮深く判断力が正確。勝海舟や西郷からも好評価。
柳原前光 公卿の出身者で20代前半という若さながら駐清大使。
李鴻章 事実上の清国の外交交渉権をにぎっている人物。厳格な精神の持ち主。
トーマス・フランシス・ウェード 北京駐在の英国公使。日清談判で大久保と対決。
板垣退助 征韓派の土佐人。感激家で西郷を慕っている。
別府晋介 桐野のいとこで昔から兄弟のように仲よし。無欲で平等思想。部下と給料が同じ。
篠原冬一郎(国幹) 無口だがたまに意見を言うと必ず的確。慕われている。思慮深く秀才。勇敢な気質。
伊藤博文 若い政府の高官。政治処理能力はあるが哲学は持たない。足軽上がり。
大隈重信 大蔵省の参議。自尊心が強い。
副島種臣 当時有数の漢学的教養の持ち主。征台策を持っている。
西郷従道 西郷隆盛の弟。兄とは征韓論で意見が別れてから会話は少ない。山県と気が合う。副島の征台策を拾い上げた。台湾へ出兵。


後半 各地で反乱~西南戦争

西郷隆盛 鹿児島の私学校総帥。山野を転々として狩をして暮らしてたが、私学校の暴発で決起(の為に身を委ねる)。
島津久光 守旧的思想で明治初期国家を嫌っている。時勢にたじろぐことなく明治政府を無視している。
大山綱良 維新の英雄の一人。西郷いわく「商人じみている」男。外交に抜かりが無い。島津久光の代行者であり私学校とも調和しながら東京の権力を阻んでいる。政治的存在は常に孤独。
大久保利通 貴族・保守派・民権家の各代表から忌避され孤立無援。西郷の一番の理解者であり、西南戦争を悲痛に思っている。
前原一誠 松下村塾系で人がよく出世欲が無い。高級職より地方官を好む性質。萩の乱を起こす。
木戸孝允 長州閥総帥。兄貴株で親分風は吹かせない。前原と不仲。戦争中に病死する。
宮崎八郎 反政府派。このころ中江兆民や評論新聞社と交流する。薩人は好まないが政府を倒すために協力。熊本協同隊幹部。辺見の身代わりになり戦死。
桐野利秋 百姓のような生活で精神を安定させながら時機を待つ。萩の乱を知り血が騒ぐ。第四番大隊隊長。高瀬では政府軍にその強さを見せつける。薩軍を動かしている人物。
太田黒伴雄 林桜園死後の神風連の中心的人物。寡黙篤実な性格。
野村忍介 斥候が得意。鹿児島県警察署長。情報収集に駆け回る。四番大隊三番小隊長。豊後に一隊で突出する。軍略の才は薩軍で最も優秀だが常に受入れられず疎外される。
篠原国幹 極端に無口。そのため発言は重く、その一言で出兵反対論、折衷案を封殺。第一番大隊隊長。大刀を帯びマントをひるがえし銃を握ってみずから先頭に立つ。薩摩隼人の鑑。
川路利良 鹿児島に暗殺軍団を送り込む。西南戦争を起こさせた人物といえる。別働第三旅団司令長官。鹿児島を挑発し続ける。
東京獅子(あずまじし) 大久保・川路の密命で西郷を暗殺するべく送り込んだ帰郷組。
山県有朋 長州人で唯一の西郷好き。政府軍総帥。指示が細かく超慎重派。
河野主一郎 一番小隊長。西郷の助命のために政府に使いする。そのまま捕らわれ戦後も生き延びる。

アーネスト・サトウ 駐日英国公使館の書記官。33歳。天才的な外交感覚と語学能力を持つ。西郷好き。
川村純義 太政官海軍中将。西郷の縁戚。うまれつきの兵略家。最後の最後まで西郷を救いたいと密かに思っていた。
乃木希典 熊本鎮台の歩兵第十四連隊連隊長。弟が反政府派の前原党。熊本北部では押され続け退却を重ねる。
谷干城 熊本鎮台司令長官。正義感があり将領の素質がある。篭城戦を決め込む。
樺山資紀(すけのり) 熊本鎮台参謀長。大久保嫌いで西郷好き。鹿児島に帰る気もあった。
黒田清隆 政府の北上軍。薩人で西郷を慕う気持ちがある。
永岡久茂 旧会津藩士。前原・秋月を扇動し自らも関東で決起。思案橋事件をおこした。
永山弥一郎 時勢に対して冷静。西郷を尊敬しているが私学校とは交流を持たない。川路や大久保のことも認めている。西南戦争の第三番大隊隊長。花岡山を占領。熊本南方の総指揮。
別府晋介 郷士のみで編成された独立大隊連合大隊長。八代南郊で足を負傷。西郷の護衛隊長。西郷に最も愛された人物。
辺見十郎太 矯激血気の男。28歳の血の気の多い年頃。狂躁者。主戦派。三番大隊一番小隊長。その後雷撃隊大隊長。川路軍相手にもよく戦う。
村田新八 常に冷静。西郷と縁が濃い。第二番大隊隊長。吉次越などの戦場で活躍。無言のまま従軍しつづけている。
池上四郎 第五番大隊隊長。征韓論の際に現地へ軍事偵察にも行っている。熊本城の東部を占領。
加屋霽堅(はるかた) 神風連の副首領格。太田黒とは若い頃から互いに信じあい似たような経歴をたどっている。
野口満雄 23歳の神風連の若者。観察眼の犀利さにおいて優秀。鹿児島への使者。 
宮崎車之助 秋月党の代表。神風連や前原一誠と交流。新政府の外交に不満を抱く。秋月ノ乱を起こした。
佐々友房 学校党(熊本隊)の将領の一人。23歳ながら優秀な戦闘指揮官。
高田露 熊本民権党幹部。色白の美青年。24歳。薩人を小馬鹿にしているところがある。普段は着流し姿で敵陣には薩人よりまっさきに駆け入る。激戦場を好む。
小倉処平 野村・増田とともに豊後などでよく戦う。英才・好漢選り抜き三百余人の飫肥隊の首領。
増田宋太郎 中津隊首領。豊後戦線の野村・小倉の戦友。西郷を尊敬していた。
村田三介 五番大隊小隊長。高田露と共に熊本北部を進軍。もとは戦争反対者。一死捧げて軍に従う覚悟。
谷口登太 スパイのスパイ。帰郷組の代表中原を完璧に騙しきる。
永山休二 勇敢で質朴。好戦的で薩摩隼人の典型。戦うために生まれてきたような男。弥一郎の弟。四番大隊五番小隊長。苛烈な中級指揮官。田原坂で激戦。
海老原穆 評論新聞社の代表。政府攻撃の論調が激しい。私学校出先機関ともいえる。
清水清太郎 島根県庁に勤めている長州人。前原は師であり、警察の拷問から救う。
池辺吉十郎 学校党(熊本隊)。策が無い薩軍に不安を感じる。大口において孤立しながらも激しく戦った。
大山巌 政府軍の別働第一旅団長官。人数で常に優勢。西郷の側近だった男で辛い立場。
野津鎮雄 田原坂の政府軍総指揮官。
山川浩 会津人の陸軍少佐。熊本城篭城軍を解放。








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